遠いようでちょっと似っている
Konchan & 塩田真
遠いようで
ちょっと似ている
東京都文京区西方2-21-6-103
2018/12/4 (火) - 12/16 (日)
8:00 - 18:00
※10日は定休日
Mini-party: 15 (土) 16:00-18:00
Konchan
born 1992・2・6
セツ・モード・セミナー卒
塩田さんと初めて出会ったのは、絵の学校(みたいな所)だった。  

初めて話をした時の塩田さんは、丁度ⅮⅯの絵と同じように、どこを見ているのかよく分からない そして、何を言っているのかよく分からない事を言っていたのをとても覚えています。  

その部分は、個人的に会うような間柄になった今も変わる事はなく、 2つか3つくらい質問をしないと理解できない事が多くて、 それは、良い意味でも、悪い意味でも、塩田さんの特徴なのだと思います。

僕たちは、性格とか、こだわりとかが、まぁまぁ違うので、 レストランでの会話が、横のテーブルで聞いている他客の方から見れば 多分言い争いをしている様な雰囲気に見られているのかもしれないと思う事があります。

でも、それくらい話さないと塩田さんは意味がよく解らないのです。

ただ、そのような会話を2年くらい続けたからか、いまでは少しだけ塩田さんの何かが、 僕なりにですが、理解できている様な気がします。

今でも、何を言っているのか一聞しても解からない事がほとんどですが、 そんな2人が、それぞれ絵を並べて見てみると、意外と面白い。
塩田真
born 1989・6・14
セツ・モード・セミナー卒
銀座Sアトリエ在学中
遠いようでちょっと似ている感じの絵が好きです。

そっくりに姿形を写したものより、 モデルの持つ独特のムードやオーラがあるような。

微妙につかめない世界を表現できている絵は魅力的だし、 リアリティを感じます。

機械は完璧なコピーだけど、 人が描いたものはどんなに似せようとしてもずれてくる。

そのちょっと違うような、 似ているような感じが面白いと思います。

人もありのままの姿より、何かに憧れて真似したり、 変わろうとするから楽しいし、新しいものが生まれる。

いつも同じようでいつも変わっている曖昧な世界。

そこに遠いようでちょっと似ているような雰囲気に、 自分の絵も近づきたいです。
今回の展示を立ち上げる段階で、もっとも難航を要したのはタイトルでした。 作家は互いの生まれ持った環境や思想の違いからか、最初の会議から意見が食い違い、テーマの共有に困難が示されました。 特に今回のような絵画表現という言葉を用いないメディアでの2人の認識のズレは、展示会そのものの実現さえ危ぶまれました。

しかし2人の心の中で言葉にはできなくとも共鳴し合える感性があると察した私は、一向に言葉の見つからない2人にある見解を述べました。 それは何も、美術的観点や芸術観などと言った、限定された専門用語ではなく、2人の作家の持つ人間性についての、私なりの解釈でした。 塩田と Konchan は、特別見た目やスタイルが似ているとは言えません。 ですが、初めて 2 人の絵画を並べる場に立ち会った時、私の覚えた感触は、 『2人の描く絵の世界は異なった印象ではあるけれども、同じジャンルの中の端と端にいる』という事実でした。 そういう意味では、決して交わる事が不可能ではないと感じました。

その後も2人は、度重なる電話や会議を重ねる事で、お互いの考えに中間地点を見出す事に成功し、 今回の展覧会を実現する機会を得る事が出来ました。

ですが、私が望む事はそれだけに留まりません。 このように様々な性格や人間性が入り混じる世界に於いて、争いや歪みが世界の隅々で隆起する昨今。 今回の展示を通して実現した【異なる価値観の調和】は、これからの世界や社会に少なからず必要なテーマであると自負しております。

世界を変えるのは一人の偉人や天才ではなく、青年だと私は考えています。 この小さな二人の青年が変わる瞬間を、共有して頂ければ幸いです。

2018年 12月 鈴木恵理 / アートディレクション
Special Thank You
Mash / Shiota house / Eri Suzuki
Website by Nolwenn Maudet